韓国でバス・地下鉄に乗るとき日本人がよく戸惑う4つのこと — 交通カードから優先席まで

韓国旅行や韓国での暮らしで、まず最初に出会うのが公共交通機関です。日本にもICカードや細かい電車網があるので、「だいたい同じでしょう」と乗り込んで、意外なところで戸惑う方が多いです。カードをタッチするタイミング、バスの降り方、そしてなぜか空いている座席の正体まで。知ってしまえば難しくありませんが、知らないと料金を余計に払ったり、気まずい思いをする瞬間があります。今回は、日本人が韓国の公共交通機関でよく混乱する4つのことをまとめました。

交通カード(T-money)はコンビニで買ってチャージしておけばOK

韓国の代表的な交通カードは「ティモニ(T-money)」です。日本のSuica・PASMOのようなプリペイド式ICカードだと考えると分かりやすいです。カード自体はGS25・CU・ミニストップなどのコンビニで買えますし、チャージもコンビニのレジや地下鉄駅のチャージ機で現金でできます。

以前は首都圏でしか使えませんでしたが、今は一部の地域を除く全国のバス・地下鉄で使えて、タクシー料金もティモニで払えます。スマートフォンのアプリ(モバイルティモニ)や簡単決済アプリでチャージする方法もあるので、コンビニに行かなくても残額を補充できます。

一つ注意点として、カードの購入・チャージ・残額の払い戻しができるコンビニのブランドや銀行ATMが決まっているので、最初はコンビニで多めにチャージしておくと安心です。

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バスは「前乗り・後ろ降り」、そして乗るときも降りるときも両方タッチ

韓国の路線バス(시내버스=市内バス)の基本は、前のドアから乗って料金をタッチし、後ろのドアから降りる方式です。そしてここに、日本と大きく分かれるポイントがあります。韓国はバスに乗るとき一回、降りるときもう一回、カードを二回タッチするのが基本です。

日本は地域や料金制度によって方式がバラバラです。均一料金の路線は乗るときだけタッチして降りるときはタッチしないこともありますし、区間料金の路線は整理券を取ったり、乗り降り両方でタッチしたりします。一方、韓国(首都圏基準)は路線に関係なく、降りるときも必ずカードをタッチします。この降車タッチがなぜ重要なのかは、次のセクションで続きます。

もう一つ。韓国のバスは、降りる停留所が近づいたら降車ベル(하차벨=降車ボタン)を押さないと停まってくれません。停留所に待っている人がいなくて、降りるという合図(ベル)もなければ、そのまま通り過ぎることが多いです。「次の停留所で降りよう」とじっとしていて、そのまま通過してしまう失敗がよくあるので、降りる前に早めにベルを押して、後ろのドアの方へ移動しておくのがおすすめです。

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降車タッチを忘れると料金が余計にかかる — 乗り換え割引の秘密

韓国の公共交通機関の大きな長所が「統合乗り換え割引(통합환승할인=統合乗換割引)」です。バスを降りて地下鉄へ、または地下鉄からバスへ乗り換えるとき、決められた時間内なら乗り換え割引が適用されます。首都圏基準で、降車後30分以内(夜9時〜翌朝7時は60分以内)に別の交通手段に乗れば乗り換えとして処理され、一定の距離までは追加料金なしで乗り換えられます。

ポイントは、この乗り換え割引が降車タッチをして初めて適用されるという点です。システムが「この人がどこで降りたのか」を把握して、はじめて次の乗車を乗り換えとして計算してくれるからです。降りるときにカードをタッチしないと、システムは降車を確認できず、次に乗るときに乗り換え割引なしで基本料金が新たにかかります。つまり、一回で済むはずのお金を二回払うことになります。

特に広域バス(광역버스=都市間を結ぶバス)で降車タッチをしないと、システムが実際に降りた場所を把握できず、終点まで乗ったものとみなして料金を最大額で計算することもあります。だから韓国の人たちは、どんなに急いでいても降りるときにカードを必ずタッチするのです。習慣にしておけば損をすることはありません。

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がら空きの座席にむやみに座らない — 地下鉄の交通弱者席(優先席)

満員の地下鉄なのに、両端の座席がいくつか空いているのを見て「なぜ誰も座らないの?」と首をかしげたことがあれば、その席こそ「交通弱者席(교통약자석=優先席・シルバーシート)」です。お年寄り・妊婦・障害のある方・体の不自由な方のための座席ですが、韓国では席が空いていても若い人は座らずに空けておく雰囲気が強いです。

この部分が日本と特に違います。日本の優先席も原則は譲るための席ですが、実際には空いていれば座って、必要な人が来たら譲る文化が一般的です。実際のアンケートでも、日本では「空いていれば座る」という人が多数派です。一方、韓国では混んでいる時間でも交通弱者席をそのまま空けておくのを当たり前と考える人が多いです。

ですから、韓国の地下鉄で端の席が空いているからと何気なく座ると、周りの視線を浴びることがあります。一般席が全部埋まっていても、交通弱者席は避けて立っている方が無難です。もちろん地域や状況によって認識の差はありますが、「よほどでなければ空けておくのが安全」と覚えておくとよいでしょう。

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まとめると、交通カードはコンビニで先にチャージ、バスは前から乗って乗るとき・降りるとき両方タッチしてベルを押して降りる、乗り換え割引を受けるには降車タッチが必須、地下鉄の交通弱者席は空いていても座らない。この4つを知っておくだけで、韓国の公共交通機関がぐっと楽になります。システム自体は日本と似ていますが、「カードをタッチするタイミング」と「座席に対する感覚」に小さな違いがあるわけです。次の韓国訪問のとき、ぜひ使ってみてください。

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